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英国女王エリザベス2世を偲んで-映画ドラマで知る王室

2022/9/8 エリザベス2世女王陛下、96歳で亡くなられる。・・・ああ、婆ちゃんも同じぐらいだ

英国エリザベス2世女王が2022年9月8日96歳で亡くなられましたな。在位にして70年と歴代最長だったわけです。

外部リンク:NHKニュース「イギリス エリザベス女王死去 96歳」

ちなみに女学生時代に生きたハチ公を通院の時に撫でていた祖母が同じぐらいの年であることに気がついた・・・むしろ若干上だわ。
ちなみに婆ちゃんは最近主治医から「えっとですね、そうやって元気に普通に歩かれているのが珍しくて羨ましいぐらいのことなんですよ」と、
まじでお願します、年齢的な感じでほんとに無理しないでくださいの思いを込められそう言われるそうな。

愛すべき大正生まれの婆の話

実は私ここのところ仕事が立て込んでしまったのと、連日の出社(あくまでも個人的な強迫観念による・・・)でここにきてコロナ陽性とあいなって更新が完全に滞っておりました。
なんですが、ニュースを見て流石に何か書き残したくなって記事を書いている次第です。
個人的にではありますが、自分は近代、というと曖昧なので明治時代以降の皇室・王室というのが意外と好きなんですです。
歴史的に、物語的に好きという意味ですが。
日本に限りらずこのあたりの近代という文化的にも科学的にも世界が発展し情報は早く広がりを見せるようになっていった時代から世界各国の王室・王族・皇族は盲目的な権威性や神秘性だけではその存在を維持するのが難しいというジレンマを抱えた一つの転換期だったのではと思います。
どうやってうまく国民と付き合っていくのかを模索しなければならなくなった。
そして考えたか、考えなかったかでその後の国の趨勢を歴史が示していたりもするわけです。
そういう意味では、日本の皇室と英国の王室は歴史的に見れば稀有な成功例なんじゃないだろうかと考えます。

とはいえ、日本の皇室はお国柄なのか、国民性なのか歴史として調べると色々知ることができますがあまりドラマや映画という形で表現がとられることはマレという感じです。
それと対照的に英国王室はドラマや映画が結構展開されています。
というか、「おーい・・・ほんとに大丈夫か?」というかなり際どい内容まで突っ込んでるので「おお、フィクションっすね」という建前で見るのがよろしいかと思います。

エリザベス2世女王を知るならお父さんのジョージ6世から知るべき。ー「英国王のスピーチ」

ということで、エリザベス2世女王陛下を知ろうと思うなら、お父さんであるジョージ6世から知るのが良いわけであります。
なぜなら本来であればエリザベス女王は順当に行けば王位を継ぐ人ではなかったし、父であるジョージ6世はそもそも次男で、とある「障害」もあって王位なんて望んでいなかった人っぽいです。
まずその辺の経緯を分かりやすく知りたいのであればこの作品しかありますまい!

英国王のスピーチ

キングスメンのコリン・ファースがジョージ6世を、奥さんのエリザベス妃をヘレナ・ボナム=カーターが演じてます。
そして生涯通じて友人であり、「障害」を治療をしてくれた恩人であるライオネル・ローグをジェフリー・ラッシュが演じています。
ヘレナ・ボナム=カーターはこの後、ドラマ「クラウン」でエリザベス女王の妹(中年期)も演じてますね。
英国王のスピーチは2012年に東山紀之主演で舞台公演もありましたな。
ほんとにコリン・ファースはマンマ・ミーアでハリーを演じていた頃からいろんな意味でイギリス人だなと思える俳優さんですわ。
まずはこの映画で何故に、次男であるエリザベス女王の父が望まぬ王位を継ぎ、第2次世界大戦で国民を鼓舞し支えた王様となったのかが分かります。
自分はこの映画を見てから、エリザベス2世女王という人物が何故に今日まで隠居せずに女王としてあり続けただろうかと思ったりしたものです。

そしてエリザベス女王とイギリス王室の物語ー「ザ・クラウン」

そして英国王のスピーチを見てから、Netfilixで配信しているエリザベス女王のドラマ「ザ・クラウン」へとつなげるのがおっさんのおすすめであります。
まもなく第5シーズンが配信されますが、かなり際どい内容まで突っ込んでおり、今までも何かと物議も醸しているわけです。

出典:ソニー・ピクチャーズ

時代毎に進むシーズン構成

おっちゃんはこのドラマのシーズン構成が大好きです。
現在、シーズン4まで配信されていますが各シーズンが以下のような時代背景で作られているのがたまらんのです。

  • 第1シーズン:1947年 エリザベス王女の結婚、父の崩御、戴冠式を経て1955年までの妹のスキャンダルに頭を悩ませた女王の治世
  • 第2シーズン:1954年から1964年、第2次中東戦争、ジョン・F・ケネディの訪英など、夫であるフィリップ王配との結婚生活の確執など第1シーズンから続く形の王室の近代化に至る女王の治世
  • 第3シーズン:激動の1960年代〜 1970年代。チャールズ皇太子とカミラ夫人の馴れ初め等々、近代になり話題が突然生々しくなっていく。在位25周年までの治世。演じる役者さんも年齢が上がり入れ替え
  • 第4シーズン:1977年〜1990年。鉄の女サッチャー首相との関係、ダイアナとチャールズの結婚と、続くカミラ夫人との不倫による破綻までと、おっさんの世代ではど真ん中だった時代の治世

ぶっちゃけると、そろそろ50歳になろうかというおっさんの目線だと、第1シーズン、第2シーズンは英国王のスピーチと同じく実話を元としたドラマで極めてフィクションとして見れるのです。
なんせ生まれる前ですから、歴史として知ってるなぁ程度なわけです。
これがうちの母や父、婆からするとちと違い

「あーー、あった、あった。この結婚式とか再現率たけーな!」とか、
「確かにフィリップさんロクのこと言ってなかったわぁー」とか、
「うわーー、エドワード8世だぁ・・・」(自分の年代的だとチャールズに向ける感じのアレ・・)とか、
「マウントバッテンさん、日本人大嫌いだったよねぇ」(マウントバッテン=フィリップ王配のオジサン)とか、

になるわけです。まずこの世代による感じ方が違うというのが面白いですな。
第3シーズンからはエリザベス女王陛下も中年期となり役者さんもクレア・フォイからベテラン女優、オリヴィア・コールマンにバトンタッチになります。
しかしながらシーズン通して言えることですが、かなり似ているんですよ。正直、第3シーズンからのチャールズ皇太子ですがジョシュ・オコナーが演じてますがやばいぐらい雰囲気が似ているのです。
第4シーズンともなればガッツリとダイアナ妃も出てくるわけで、エマ・コリンが演じてますがこれもまたニュース映像とかを彷彿とさせるレベルなわけです。
ちなみにサッチャー首相はXファイルのダナ・スカリーでおなじみのジリアン・アンダーソンが演じています。

一つの時代の節目からドラマで時代を知るのも良いのでは?

エリザベス2世女王の治世が終わったわけで、そういった人物の物語を映像としてドラマとして見るというのは現代人の享受できる幸運なのではと思うわけです。
どこまでがフィクション?というのはありますが、少しでも当時の時代とその頃の世界を知ることで今という時代を知る一つの良いきっかけだとおっさん思うわけです。
第5シーズンはまもなく配信予定。とりあえず第6シーズンまでは決まっているそうです。
そして第5シーズンからまた登場人物の年齢が上がることで役者さんがバトンタッチされます。ちなみに第5シーズンからハリーポッターでドロレス・アンブリッジを演じた
イメルダ・ストーントンがエリザベス女王を演じるそうです。
一気見するにも1シーズン10話構成とかなりちょうど良いボリュームですので、皆様も興味があればぜひお勧めです。