AWS Certified Solutions Architect – Professionalを取得しました

3年ぶりの資格取得

Associateを取得から3年たってProfessionalを取得しました。

ちょうど、Associateが今年で失効したのと、この2年は勤め先の個人業績目標の資格取得をすっとぼけていたために部組織目標であるAWSの上位資格取得者を増やすという対象者にノミネートされておりました。
今年も業務が立て込んでいてスッとぼけてたんですが7月末あたりに上司に「いつ受けるの?」と釘を刺されてしまいました。中途採用の爺さんとしては若い子たちの手前、組織目標だと敵前逃亡とかしたら示しがつかないので合否は別に受験自体はしなければと・・・それに受けるならベストは尽くそうと8月から突貫で準備を開始するという有様でした。
正直、準備がAssocisteの時なんか比にもならないほど過酷で合格通知きた時にはついXで叫んでしまいました。

AssociateとProfessionalは別物だし・・・

今期の部組織目標でProfessional所持者を増やすという目標がかがげられたのですが15名近くノミネートされていたはずなんですが実を言えば受けたのは私を含め2名だけという状況のようです。7月末で1名と言うかなり寒い状況だったのでとにかく受けろと檄が飛んだ次第です。
うちのグループは他に2名、若い子がエントリされていたんですが模試を覗いた段階でギブアップしたと言っていました・・・気持ちはわかります。
他の2名もAWS Solutions Architect-Associateは持っていて資格取得の条件だけなら自分と同じなんですが、それでも問題みてギブアップするのは心情として理解できるのです。

AssociateとProfessionalの関係性ってこんなだし

実際にはAssociateよりも下位カテゴリとしてFoundationalがあり、Professionalのさらに上位にSpecialityがあるんですがそちらは割愛。

カテゴリ資格名エンジニア種別難易度
AssociateAWS Solutions Architect-AssociateSE、コンサルタント
AWS Certified Sysops Administrator-Associate運用担当
AWS Certified Devloer-Associate開発担当
AWS Certified Data Engineer-Associateデータエンジニア
ProfessionalAWS Certified Solutions Architect-Professionalアーキテクト1
AWS Certified DevOps Engineer-Professional開発、運用担当
実際、上位とは行ってもSpecialityは役割特化の試験らしく難易度はProfessional以降が高という設定らしい
  1. アーキテクトはITコンサルタントが行う経営戦略立案と、ITエンジニアが行うシステム設計の両方の業務領域を担当する職種
    ↩︎

見ての通り、資格としてはAWS Solutions Architect-Associate他に同格の試験が三つあります。
AWS Solutions Architect-Associateは提案や構築を円滑にすすめるための全般的なリソースの特徴や扱い方の知識が問われます。対象になるサービスは131個と広いですが設問としては問題毎に対象となるサービス個別の内容に閉じています。
AWS Solutions Architect-Associateをクリアしたら他のAssociate試験で可用性やセキュリティ、データ連携と分析などの知識を問われていくと言う流れになっていると理解しています。
そして上位のProfessionalではAWS Certified Solutions Architect-ProfessionalとAWS Certified DevOps Engineer-Professionalの二つにまとまっています。
AWS Certified Solutions Architect-Professionalだけ見ても対象になるAWSのサービス範囲は156個になります。すでにAWS Solutions Architect-Associateでは扱ってないサービスが25個もあります。
問題傾向も複数のサービスを組み合わせて成立する内容となり、さらに与えられた条件に対して正しい選択をすることが問われます。
早い話、Associateカテゴリの他の試験もこなしてAWS Certified Solutions Architect-Associate以外の知識を埋めるか、がっつりとAWSの開発や運用担当に入って実践で経験を積んで勘所を養っているかしてないとそもそもAWS Solutions Architect-Associateとはギャップがありすぎて問題見ても意味が全くわからないんですよね。
この時点でやる気が失せると思います。
しかも試験料金もAWS Solutions Architect-Associateは15,000円に対してAWS Certified Solutions Architect-Professionalは44,000円と金額も3倍近いです。うちの会社は合格しない限り全額負担してくれないのでOracleとかの試験に比べりゃはるかにマシですがそれでも損得感情入るとそれなりに躊躇する金額です。
今期、受験した二人のうち一人はAssociateカテゴリの試験を複数合格したいわゆるステップを踏んで受けている人で自分は前職で3年ほどお客さん先でAWS基盤担当として開発・運用を回していたので実践で経験を積んで勘所を養った口です。
以外と勘違いされるのですが、
1.AWS Certified Solutions Architect-ProfessionalはAWS Solutions Architect-Associate単体の上位資格ではない。
2.Associateカテゴリ群の試験の総合的な上位試験二つのうち一つであり、Associate4試験の全般の知識が必要
と言う前提で挑む必要があるのです。この辺は偉い人らにも改めてクラウド資格の取得推進の方法について進言しよう・・・焦っても技術者の人口増えないので。

気持ちは某ジオン整備兵の逆バージョンですな。
「ぶっちゃけ足以外にもいろいろついてないようだが」
「突っ込み所満載で飾りが増えません、偉い人にはそれがわからんのです」

今回自分が行ったAWS Certified Solutions Architect-Professionaの準備は?

AWS Certified Solutions Architect Professional SAP-C02の教材

自分は今回、挑むにあたって行った準備ですが3週間ぐらいしか時間がありませんでした。
内容自体はこれまでも確認していたので方向性は掴んでしましたがAWS Certified Solutions Architect-ProfessionalはAssociateと違って日本語の教材って結構限られているのでまずはその辺を確認して学習方法を決めることにしました。
UdemyでもAWS Certified Solutions Architect Professional SAP-C02で検索するとハンズオン講座はありますが日本語字幕付きの海外の講座でかつ結構な尺になるので時間に余裕がないととても見切れる自信がないです。
ちなみに見るなら自分のお勧めはこちら
Udemy-AWS Certified Solutions Architect Professional SAP-C02
時間がないなら模試を解いてひたすら復習しながら回数をこなすしかないですが、個人的には書籍より電子の方が好みです。自分が今回、利用したのはこちら。
Udemi-【SAP-C02対応】AWS認定 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル 模擬問題集+詳解 【2024年版】
参考書的に概念や出題分野の説明とか抑えたいなら書籍も欲しいですが、自分が知る限り以下二つです。

平山 毅 (著, 監修), 岡 智也 (著), 新村 俊介 (著), 岡崎 靖浩 (著), 池田 大 (著), 澤田 拓也 (著), 津山 晃一 (著), & 4 その他

基礎知識は多分あるので時間もないし、模試中心で

今回自分は以下の模擬問題集をできうる限り、時間の許す限り解いて、復習するの繰り返しを行いました。
Udemi-【SAP-C02対応】AWS認定 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル 模擬問題集+詳解 【2024年版】
ちなみに模試は6個ですが、6個目はボリューム半分のおまけなので実質、セット1からセット5でサイクルを回す感じです。
とにかく解いて不正解を中心に見直ししたら次のセットをトライしていく。同じセットはすぐに再テストしないで一周するまで期間を空けると言う流れです。
問題の順番は受ける度にランダムで出題されます。あとバージョンxxという表記がありますが、これは定期的に問題の表現や日本語周りが改善されます。同じ問題なのですが結構雰囲気が変わるので内容の脳内への定着をリアルに確認することができます。
ちなみに本番までに5周回して、セット5の5回目はタイムアップで再テストできずに本番に臨みました。

結果を見てもわかる通り本番試験はイマイチ確信が持てない状態で受けています。

1周目は散々だったので見直し方法は安定のノート活用

結果の画像の通り、1周目は散々な結果でした。
AWS Certified Solutions Architect Professional SAP-C02は大きく以下の問題カテゴリに分けられています。

  • 複雑な組織に対応するソリューションの設計:26%
  • 新しいソリューションのための設計:29%
  • 既存のソリューションの継続的な改善:25%
  • ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速:20%

問題数は75問、試験時間180分、合格ラインは1000点中、750点です。
1周目の結果は全体的に間違いだらけと言う具合です。全く知らないサービスの問題は答えられるわけもないんですが、もう少し分析すると純基盤の設計・運用部分はわかるけど業務・アプリケーションよりの内容とあまり関わっていないOeganizationを使った統合的アカウント管理がズタボロでした。
実際、本番のテストを受けてみて模試をひたすら解いてキーワードと答えを丸暗記でも合格はできるとは思います。ただ丸暗記で安定して点数出すなら1ヶ月では不安だし3ヶ月かけるならハンズオン講座を見てから模試をこなしていったほうが効率的です。
3週間あるかないかである程度期間で効果を出すなら内容を自分の言葉にして定着させる方法が一番です。
ここでようやくRollbahn FLEXIBLEの出番です。試験勉強用ってことで買って3年もたってしまった・・・

学習一回の時間が長くなるので無理なく計画的に

一回の模試試験時間が180分という長丁場なのがとにかくしんどいです。テスト自体は見直しなしでとにかく回答していくだけでも2時間はかかります。さらに結構真面目に見直しをしようとすると学習時間は全部で最低4時間か5時間は必要になります。
仕事おわりが平均して19:30から20:00なのでそこ1セットやるとそれだけで午前様です。
土日に詰めるにしても2セットが限界かなと思います。
なので、普通にやったとしてもかなり過酷というわけです。
AWS Solutions Architect-Associateの時はまずハンズオン講座を見てから必要な内容を実際に動かしてみてそこから模試をやっていました。
模試自体も1時間あればできたので回数自体も稼げたんですが、今回はボリューム自体があるのでそうもいけないという感じです。
よく、「寝ないでーー」とか「俺はショートスリーパーだからー」とか仕事でものたまう人がいますが人間の集中力の限界なんてたかだ知れてます。
無理に詰め込んでもボロボロと脳みそからこぼれていくだけだし、模試やってる途中で眠くなって進まないこと請け合いです。見直しも当然のように雑になります。
仕事あがりが遅れて夜遅くなって模試やってると普通にやってたって数分意識飛んでるなんてことありましたから。なので数としてはこなせないならできうる限り質を上げるしかないです。やっぱり紙に書いて咀嚼するのが一番ですな。
学習していたったら間違い多かったので、あっというまにリフィルが埋まったのでストッカーとしてバインダーを入手しました。

やっぱり色がいいんですよね、黄色というかクリーム色はリラックスできますな

コツとして問題文がかなり長文で複数のリソースや複数の条件が出てきます。回答もそれなりに長文。
どうでもいい情報もかなりてんこ盛り。いかに問題文と回答内容から必要な情報をコンパクトに抽出して理解しやすくするかが重要です。

不正解に関して問題をなるべく自分の言葉に置き換えてポイントにまとめる。
間違った回答の理屈と正解の回答の理屈も同様に文章に書いてみます。
やっぱり書くって馬鹿にできないですよね。実際に理解していきながらなんで次回再テストだけでなく点数見ていくと別セットの問題でもそれなりに活かされているのかなと思います。

おかげさまで無事合格

受験後はあまり確信が持てないでテストに挑んだのでモンモンとしていましたが試験当日の19:00頃にデジタルバッジ取得のお知らせメールが届きました。

そのあとすぐに合格通知も届きました。スコアボードは868点とそれなりに余裕を持った成績で合格できたようです。